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【鎌倉殿の13人】激しい風雨も何のその…源頼朝のために身体を張った御家人たちのエピソード

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終わりに

冒頭の『葉隠』を口述した山本常朝(やまもと じょうちょう)が、果たしてこのエピソードを元に「大雨の感(戒め)」を説いたのかは定かではありません。

しかし、雨にも風にもビクともしない精神は、彼が理想とした武士道に間違いなく通じるものでした。

昔から「君のためなら、たとえ火の中、水の中」などと言いますが、頼朝のためならいくらでも身体を張れる御家人たちの心意気こそ、鎌倉武士団の精強さを支えていたのかも知れませんね。

このエピソード、是非とも大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも演じて欲しいところですが、尺の都合でどうなるでしょうか。今から楽しみにしています。

※参考文献:

  • 古川哲史ら校訂『葉隠 上』岩波文庫、1940年4月
  • 細川重男『頼朝の武士団 鎌倉殿・御家人たちと本拠地「鎌倉」』朝日新書、2021年11月
 

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