巨匠・水木しげるが描いた”死後の世界”が塗り絵に『水木しげるの大人の塗り絵 あの世紀行』発売
漫画家・水木しげるさんは今年で生誕100年。これを記念して、鳥取県の水木しげる記念館では、「生誕100年 水木しげる生誕祭」が開催されますが、
漫画家・水木しげるの生誕100年を記念して「生誕100年 水木しげる生誕祭」が開催!
水木しげる生誕100周年企画として、『水木しげるの大人の塗り絵 あの世紀行』が発売されます。
太平洋戦争時、日本軍に従軍し、死と隣り合わせの日々の中で、世界の人々が「あの世」をどんな風に考えていたのかに興味をもった水木しげるさん。のちに、細密なタッチで日本と世界の「あの世」を数多く描きました。
本書「水木しげるの大人の塗り絵 あの世紀行」では、それらの作品の一部に加え、大人から子どもまで広く愛される「ゲゲゲの鬼太郎」をはじめとする妖怪たちを“大人の塗り絵”として収録しています。
収録絵柄の一部
二十一日目に文殊菩薩、二十八日目に普賢菩薩、そして三十五日目には有名な閻魔大王の前で裁かれる。
王の横には浄玻璃の鏡があって、亡者をその前に立たせると生前の悪業がことごとく写し出される。しかし、この裁きの日に親族・縁者が追善供養をすると、その善根も鏡に写し出され、功徳の浅い深いによって、人間界や天上界に送られる。また生前に嘘をついた者は、閻魔が釘抜きで舌を抜く。
そして四十二日目に弥勒菩薩、四十九日目には薬師如来の裁きを受け、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の六道のいずれかの門を通過するのである。
阿弥陀の浄土に達すると、体は紫磨金色となり、首飾りや宝冠を身にまとう。楼閣内では鴨、雁、おしどりが群れ飛び、まるでにわか雨のように仏、菩薩がやってきて、空中で経を唱えたり、阿弥陀如来の説法を聞いている。
阿弥陀如来は宝蓮華の上に座し、宝池の中央に座り、そのまわりには無数の宝樹が並ぶ。
常に百千種の音楽が奏でられ、無数の香が充満し、光にみちて、灯もいらない。春夏秋冬もなく、寒くも暑くもなく、人は阿弥陀如来の法を聞く喜びにひたることができる。
韓国のもともとの信仰では、この世界は三層からなり、上界は神の世界、地下界は悪神の世界、その中間に人間が住む現世がある。
しかし民俗学者の崔仁鶴氏によると、善神の住む天上の世界があり、死霊がいくあの世(ジョソン)は、現世に現れて祟りをなす「悪霊の世」と、寿命に達して死んだ死霊が行く「先祖の国」の二つに分かれているという。
南方妖怪(画面左側・上から下へ、チンポ、ぬらりひょん、やし落とし、朱の盤。画面中央 上から下へ 蛟竜、アカマタ、キジムナー)と、鬼太郎軍団の対決。
さらに書籍には、書中収録原画「閻魔大王」を参考に、基本の塗り方、塗り方の過程、より上手に塗るテクニックなど、塗り絵に馴染みのない方でも安心な “塗り方のアドバイス” も収録されています。
塗り絵に馴染みが無い方でも、“塗り方のアドバイス”のページを見て色付けしていけば、すーっと心が落ち着いてくる不思議な一冊。カラフルで幻想的な絵を自分の好みで彩色して、あなたオリジナルの「あの世」を描いてみませんか?
『水木しげるの大人の塗り絵 あの世紀行』は2022年1月27日(木)に発売されます。判型/仕様:A4判変型ソフトカバー 1色40ページ 4色24ページ。価格は1,430円(税込)です。