「鎌倉殿の13人」源頼朝がついに挙兵を決意!第3回放送の振り返りと次回のポイント
源頼朝(演:大泉洋)、次回いよいよ挙兵へ!
……という訳で今週も楽しく視聴させていただきました、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。
第3回は「挙兵は慎重に」、物語は前回から少し月日の流れた治承4年(1180年)から始まります。
中央では平清盛(演:松平健)が後白河法皇(演:西田敏行)が幽閉し、自分の幼い孫を皇位に就けました(第81代・安徳天皇)。
平氏政権が権勢の限りを尽くす一方、この年は初夏より日照りが続き、凶作が懸念されます。
これは天の怒りか……世が乱れる中、後白河法皇の皇子・以仁王(演:木村昴)は源頼政(演:品川徹)と共に平氏討伐の兵を挙げるのですが……。
挙兵への加勢を見送った頼朝の胸中
所変わってこちらは伊豆。狩りから帰って来た北条宗時(演:片岡愛之助)らを出迎える北条義時(演:小栗旬)。
凶作のせいか獲物も少なく、その日の最優秀賞はウサギ二羽という有り様でした。
そんな北条屋敷へ、源行家(演:杉本哲太)を名乗る怪しい山伏が訪れ、以仁王の令旨を頼朝に渡します。
さて、この挙兵に加勢したものか……頼朝は舅の北条時政(演:坂東彌十郎)に尋ねたところ、どうも人望に欠けるようです。
時政「どれだけ偉い方かは存じませんが、あれはいただけません」
頼朝「以仁王様の挙兵には加わらぬことにした。頼政卿では無理だ。人はついてこぬ」
この挙兵は失敗する。加勢を見送る決断を前に、宗時は憤懣やるかたありません。
そもそも平氏討伐の総大将は源氏の棟梁たる自分でなくてはならぬ……そんな本音を、頼朝は義時にだけ打ち明けます。
義時が「私は戦にも政にも関心ありませぬ」とあしらったものの、頼朝は「そう言っていられるのも、今のうちだ」と意味深に言って土蔵を後にしました。
果たして、京の三善康信(演:小林隆)からの知らせによって以仁王の挙兵が鎮圧されたことを知り、自分たちの判断に胸をなでおろします。
源氏再興の大義に散った以仁王らの菩提を弔うべく読経を上げる頼朝、しかしその口許はどこかニヤついていたのでした。
「もう源氏はおしまいだ」北条家の運命やいかに
さて、京都大番役の務めから戻って来た大庭景親(演:國村隼)は伊東祐親(演:浅野和之)と酒を酌み交わします。
景親「頼政の残党を討つように命じられた。頼朝についても、じき討つよう命じられるだろう」
景親「もう源氏はおしまいだ。お前も頼朝と手を切っておいて命拾いしたな」
そんな言葉を聞いた祐親は、後日時政に対して「頼朝と縁を切り、嫁の北条政子(演:小池栄子)を新任の目代・山木兼隆(演:木原勝利)へ嫁がせろ」と迫りました。
しかし時政は「一度迎え入れた者を見捨てては武士の名折れ、死なばもろとも」と肚をくくる一方で、とりあえず山木兼隆へあいさつに向かいます。
が、取り次ぎに出たのは後見役の堤信遠(演:吉見一豊)。せっかく凶作の中から用意した進物を蹴散らされ、面会も拒否される散々の仕打ち。
怒りを堪えながら退出する時政と義時、そこで義時は捨てられていた木簡を見つけます。
その頃、祐親は娘の八重姫(演:新垣結衣)を嫁がせた江間次郎(演:芹澤興人)の元を訪ねました。
八重姫は頼朝との仲を引き裂いた父を恨んでおり、また無理矢理に嫁がされた次郎を夫として扱わぬ有様。さすがの祐親も「すべてお前のためを思ってのこと、今にわかる」と呵責を否めません。
一歩家から出れば川向こうの北条屋敷で、頼朝と政子、そして二人の間に生まれた大姫の幸せな光景が広がっています。
八重姫の心痛は察して余りあるところ、彼女の姿を見つけた政子はこれ以上ないであろう笑顔で手を振っていましたが、どういう神経をしているのでしょうか。