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「鎌倉殿の13人」義時を心服せしめた頼朝の威厳…第2回「佐殿の腹」振り返りと次回のポイント

「鎌倉殿の13人」義時を心服せしめた頼朝の威厳…第2回「佐殿の腹」振り返りと次回のポイント

北条屋敷へ戻った二人

一方そのころ、伊東勢の包囲を脱出した北条義時(演:小栗旬)は源頼朝(演:大泉洋)を連れて富士の裾野までやって来ると……。

飛んできた一筋の矢。すわ追手か!?……と思ったら、矢柄に刻まれた名前は、頼朝の乳兄弟である山内首藤経俊(演:山口馬木也)。

狩りに来ていた経俊は頼朝との再会を喜び、「佐殿が立てば、多くの武士が馳せ参じましょう。私もしかり」なんて調子のいいことを宣(のたま)います。

皆さん、このセリフ。よくよく覚えておいて下さい。こやつは数年後、頼朝の挙兵に際して、真逆のことを吐(ぬ)かします。

加えて飛んできた一筋の矢というのもポイントで、後に石橋山の合戦で頼朝公の鎧の袖を射抜くのも、この経俊……という伏線なのでしょう。

後に捕らわれた経俊の助命を嘆願する山内尼(頼朝の乳母)に対して、頼朝は黙って射抜かれた鎧の袖と、射抜いた経俊の矢を持ってくる……というエピソードが劇中に盛り込まれるかはお楽しみです。

……さて、みんなはどうなったかと伊豆の北条屋敷まで帰って来ると、祐親らと一応の和解をし、改めて頼朝が北条家の預かりとなったことが告げられました。

北条家に対するあいさつの場では丁寧に振る舞っていた頼朝でしたが、いざ滞在と決まれば、やれ小骨が多いから魚は嫌だ、殻が面倒だから貝は嫌だと掌を返すタヌキぶり。

そんな頼朝を姉・北条政子(演:小池栄子)に近づけさせまいと躍起になる義時でしたが、父・時政は新たに京都から迎える後妻りく(演:宮沢りえ)のことで頭がいっぱい、当の政子も近づく気満々です。

頭を抱える義時のところへ、大庭に仲裁を求めた三浦義村(演:山本耕史)が現れて恩を着せ、頼朝を預かることについては「首、刎ねちまえ(斬ってしまえ)よ」「ま、がんばってくれ」と軽くあしらったのでした。

最後に逢瀬を取り計らうも……

さて、伊東屋敷へ帰ってきた祐親は八重姫に対して「頼朝とは二度と逢うな」「お前を他家へ嫁にやる」と伝えます。

父の決定に不服を抱きつつも従う八重姫でしたが、せめて我が子の千鶴丸に会わせて欲しいと懇願したものの、祐親は(本当は既に殺したが)出家させたと言いつくろったのでした。

八重姫は伊東の家人・江間次郎(演:芹沢興人)に嫁ぐことが決められ、格下の江間へやることから、頼朝と密通した娘に対する制裁の意思が見て取れます。

嫁ぐのは仕方がないとして、最後に一目だけでも頼朝に会いたいという八重姫を不便に思った兄の伊東祐清(演:竹財輝之助)は義時の兄・北条宗時(演:片岡愛之助)と打ち合わせ、武蔵国にいる比企能員(演:佐藤二朗)の屋敷で密会させることに。

でも、面倒な役割はやっぱり義時の役目。相変わらずです。

祐清は八重姫を、義時が頼朝をそれぞれ連れて比企屋敷へ……となったものの、義時の誘いに対して頼朝は

「今さら会ってもどうにもならぬ」「気持ちくらい、会わなくても解る」

と拒否した上で、兄・宗時に対して「わしに多くを望むな」「わしは兵を挙げぬ」と伝言します。

困った義時の元へやって来たのは妹の実衣(演:宮澤エマ)。

実衣「姉上(政子)が」義時「姉上が?」実衣「化粧を」

政子は頼朝に誘われて三島明神へデートに。あの女好きに姉を近づけさせてなるものか……躍起に説得する義時でしたが、政子からはピシャリ。

「あなたは昔からそう。私に好きな人が出来ると悪口ばかり。私をとられないように」

姉からシスコンを指摘され、反論できない義時はとりあえず比企屋敷へと向かいますが、その道中に出くわした伊豆権守・堤信遠(演:吉見一豊)に土下座を強要され、泥まみれに。もう散々ですね。

※後に頼朝が挙兵した際、真っ先に討たれるのがこの堤信遠であり、ここでしっかりとヘイトを稼いでいます。

3ページ目 駆けずり回る義時と、女のバトル?そして明かされる佐殿の腹

 

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