1月9日(日)放送開始!2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第1回あらすじを予習:2ページ目
ニ、頼朝に取り込まれる?人たち
さて、酒宴の続く北条館に、伊東祐親が子の河津祐泰(かわづ すけやす)と伊東祐清(すけきよ)を連れて訪れます。
用件は娘を孕ませて逃亡した頼朝を捕らえる協力要請でした。怒り狂う祐親の傍らで、密かに頼朝を逃がし、内通している祐清は知らぬ顔です。
とりあえず祐親らを留めておいて、義時が頼朝の様子を見に行くと、姉の北条政子(まさこ)が頼朝の気を引こうと色目を使っています。
この非常事態に何とも呑気な……ともあれ政子を追い払って用心を促したところ、頼朝は頼朝で
頼朝「政子殿だが、あの歳で嫁に行ってはおらぬようだが、何か訳でもあるのか。あれだけの美しさ、もったいないのう(155ページ)」
などと言いだす始末。まぁそれはそれとして祐親には適当な返事をしておき、ひとまず帰ってもらったのでした。
その晩、時政が後妻を迎えることを一族に発表。祐親に媒(なかだち)してもらったとか、京の公家・牧(まき)家の娘で名は“りく(牧の方)”とのこと。
すっかり上機嫌な時政に、あの話をするのは今とばかり、頼朝を匿っていること、そして源氏再興の挙兵について打ち明けたところ……「馬鹿野郎!」と雷を落とされてしまいます。
この伊豆国で平家の後ろ盾を持つ祐親に逆らう行為が、いかに北条家を危うくするか……まして何の力もない流罪人の絵空事に加勢するなどあり得ません。
しかしそれでも屈しなかった宗時の熱情にほだされ、時政はしぶしぶ頼朝に面会。
時政「わりといいやつだったな。やはり源氏の嫡流ともなると、言葉に重みがあるわい……(155ページ)」
まぁ、すぐに追い出すのも何だから、と時政は頼朝に対して三日間の滞在猶予を与えたのでした。