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男も惚れる男の中の男!江戸時代に実在した傾奇者「幡随院長兵衛」を知っていますか?【前編】

男も惚れる男の中の男!江戸時代に実在した傾奇者「幡随院長兵衛」を知っていますか?【前編】

「旗本奴」水野十郎左衛門

 

水野十郎左衛門は寛永7年(1630年)旗本・水野成貞の長男として生まれました。父・成貞も“かぶき者”であり初期の旗本奴でした。本名は水野成之といいます。

旗本きっての家柄であり、成之は江戸幕府第4代将軍・徳川家綱に拝謁したこともあります。そのような然るべき役に就ける身分でありながら、成之は役付きを辞退しました。

そして江戸市中で「旗本奴」である“大小神祇組”を組織してその首領となります。旗本のなかでも特に暴れ者達を仲間に取り入れ、江戸市中を“傾いた姿”で闊歩し悪行の限りを尽くしたのです。

前述の通り、旗本という幕府側でも位の高い者たちであったため、誰も彼らには手出しできず、その行いはますます悪化するばかりでした。

それを「町奴」がそれを見過ごす訳がなく、「旗本奴」と「町奴」は激しく争うようになったのです。

後編に続きます

 

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