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戦国時代にハニートラップを仕掛けた伝説のくノ一「初芽局」と女忍者の役割を紹介

戦国時代にハニートラップを仕掛けた伝説のくノ一「初芽局」と女忍者の役割を紹介

「初芽局」とは

徳川家康が、敵の将軍「石田三成」に送り込んだと言われているのが、信濃国(現在の長野県)出身・生没不詳の美人くノ一「初芽局(はつめのつぼね)」でした。

初芽局の仕事はもちろん、三成の情報を家康に報告することです。

ただ、初芽局は忍者などではなく、三成と不倫関係となっていた豊臣秀吉の側室「淀殿(茶々)」との仲を引き裂くために世話係として送り込まれたという説もあります。

実在したのかどうかもはっきりしない伝説上の初芽局ですが、作家「司馬遼太郎」や「尾崎士郎」が作中で登場させるなど、魅力的な存在であることは確かでしょう。

切ない恋の結末

初芽局は「くノ一」として三成のもとへと送り込まれ、うまく側近の身分を手に入れたものの、なんと、三成に恋心を抱いてしまいます。

きっと送り込まれたすぐは、美しい容姿を武器に、三成の目に留まるよう振舞ったことでしょう。

そして、何気ない日常の会話を交わしたりカラダを合わせたりするタイミングで相手の心に揺さぶりをかけるうち、自身の心も揺れ動いていったと思われます。

切ない乙女心ですね…

三成の胸に顔を埋め、悟られぬように涙を流した夜もあったかもしれません。

初芽局は、家康を裏切ったことから殺害されたとも言われていますが、三成の骨が埋められた大徳寺の近くに仮住まいをし、供養を続けたとも言われています。

空を見上げて

昔を生きた人は、初芽局のように切ない恋をしたケースのほうが多いのかもしれません。

地上では果たせなかった恋、せめて天に昇ってからは叶っていることを願うばかりです。

 

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