さらさら流れる「春の小川」はいずこ?東京五輪を機に地下に埋設され渋谷の地下でひっそりと【前編】:2ページ目
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地下に追いやられてしまった春の小川
メダカや小鮒が気持ちよさそうに泳いでいる姿が眺められるほどのきれいな流れ、岸辺を彩る春の花々、暖かい日差し……春の小川の曲を聴くと、どこか懐かしいうららかな春の日の風景が目に浮かびます。
そんな美しい風景が楽しめた小川は、残念ながら時の流れとともに当時の姿をすっかりと失ってしまいました。
今や、暗渠(あんきょ※)となり、春の日差しも全く差さず両岸を彩る花々もなく、ひっそりと渋谷の地下で息をひそめています。
そのきっかけは、1964年の東京オリンピックにあったのでした……
※暗渠:蓋をして地中に埋設された河川や水路
【後編】に続く……
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