小さくても立派な神様です。神社の境内にある「摂社」と「末社」の違いとは?:2ページ目
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ちなみに、お社の大きさは神様の尊さと一切関係ありません。あくまでもお社を建てて、お祀りする人間の(≒経済面や力関係など)諸事情によるものです。
言うまでもなく、どんな状態でお祀りされていようと、神様じたいの尊さはまったく同じで、神社同士では格付けがされているものの、それもやはり人間社会の都合に過ぎません。
例えば伊勢の神宮に祀られている天照大御神と、皆さんのご家庭(神棚)に祀られている天照大御神はまったく同じ神様ですから、くれぐれも失礼にないよう心がけましょう。
終わりに
「この祠(神明宮)に祀られているのは天照大御神で、この神社の主祭神は菅原道真(すがわらの みちざね)公だから、この祠は末社だね」
摂社と末社の違いを知っていれば、境内の片隅にたたずんでいる小さな祠やお社からそんなことも判って楽しいものです。
神社には主祭神だけでなく、摂社や末社の神様たちもいて、今日も私たちの暮らしを見守ってくれています。
※参考:
神社本庁 監修『神社検定公式テキスト1 神社のいろは』扶桑社、2012年2月
境内の小さな神社について|神社本庁
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