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主君を幾度も変え一兵卒から大出世を遂げた戦国武将・藤堂高虎に学ぶ能力開発【後編】

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藤堂高虎の能力開発・まとめ

ここまでご紹介した、藤堂高虎の能力開発の推移をまとめてみます。

高虎は生まれつき個人的な戦闘力に恵まれていましたが、それに頼ることなく積極的に能力開発を続けました。

その際は、陸軍指揮や領内統治といった武将なら誰もが備えている能力をしっかり備えつつ、水軍指揮や築城、朝廷との交渉力といった他の武将があまり持っていない能力にも目を向け、ゼロから身に付けています。

既にある分野で能力と実績のある人が、未知の分野に踏み込むのは億劫なものです。

「俺は戦場で活躍する男だから、他は要らないんだ」

と目をつぶるのは簡単ですし、当時はそんな人がたくさんいました。

しかし高虎は違いました。敵将であった三成に自軍の改善点を尋ねたことからも分かるように、自身の成長に常に積極的だったのです。

藤堂高虎といえば「主君を幾度も変えた」ことばかりが有名ですが、こうした能力開発に対する姿勢はもっと注目されるべきであり、現代を生きるわれわれが見習うべきポイントではないでしょうか。

 

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