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霊の姿が見えるかも?日本神話にも描かれた不吉な「ひとつ火」とは?

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現代にも名残をとどめる「ひとつ火」

以上のような経緯で、古来より忌み嫌われてきたひとつ火。その名残は現代でも垣間見ることができます。

例えば、お葬式の時の祭壇、あるいは居間にある仏壇には、多くの場合、左右対称に2つ以上の火や明りが灯されていますよね。葬儀とは故人を送る儀式であり、仏壇も故人を祀るためのものです。つまり、非常に死に近いものとなっています。

ゆえに、これらの場合には「ひとつ火」ではなく「ふたつ火」を灯すことで、死後の世界との接触を避けているのです。もしくは、神道における神棚も、左右対称のふたつ火なので、同じ意味を持っています。なので、「怪談話でひとつ火を灯す」という行為は非常に理に叶った方法なのです。

真偽のほどはさておき、日本神話で語られる風習が残っている日本は、とっても素敵な国だなと感じます。

 

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