京都に残る旧色街「五条楽園」。ディープな遊郭・お茶屋の街からレトロで個性あふれる街へ【その3】:2ページ目
五条楽園に残るカフェー建築
色街の「カフェー」とは、一般的な「カフェ」ではなく、売春を目的とする「特殊喫茶」と呼ばれていたものです。
五条楽園のカフェーは、戦後に建てられたものがほとんどで、今も豆タイルやステンドグラスで彩られた洋風(看板)建築が残ります。
そんなカフェー建築や看板建築を再生したショップなどは、おしゃれなスポットとして注目を集めているのです。
五條製作所
たとえば、2014年にオープンした五條製作所は、若いクリエーターのアトリエ兼ショップになっている施設。昔の建築物をリノベーションしています。
五條製作所1階にあるショップ「モミポン」は、保存料などを使用しない材料や製法にこだわった調味料のお店。ステンドガラスを用いた洋風の設えがカフェー建築らしい雰囲気です。
UNKNOWN KYOTO
築100年以上の元遊郭建築をリノベーションし、宿泊施設やレストラン、コワーキングスペースにした「UNKNOWN KYOTO」。昔の建築物のよさと現代風のインテリアが融合したくつろぎの空間です。
朝は近くの鴨川を散歩してからコワーキングで仕事。お昼はオンライン会議の合間に隣のレストランSinでさっと済ませる。仕事が終わるとすぐそばの銭湯「梅湯」で熱いサウナを。さっぱりしたところでSinで一杯だけビールを飲んで部屋でゴロゴロタイム…。
京都でこんなワーケーション、してみませんか? pic.twitter.com/6W2NX8IdVT
— UNKNOWN KYOTO (@unknown_kyoto) September 28, 2020
五条モール
元お茶屋さんを改装した、小さなショッピングモール。1階の居酒屋を営む店主が、この地域の雰囲気を守りたいと運営することになったそうです。
お茶屋の面影が残る建築物の中で、個性的な雑貨やアートなどとの巡り合いが楽しめます。