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戦国時代にアフリカから日本へ? 織田信長に仕えた黒人従者「弥助」とは【前編】

戦国時代にアフリカから日本へ? 織田信長に仕えた黒人従者「弥助」とは【前編】

身体的特徴とルーツの謎

「信長公記」や、実際に弥助を見たとされる松平家忠の日記「家忠日記」には、年齢は二十代の中盤から後半で、黒々とした墨のような皮膚に182cm程の身長、屈強な体をしていた旨の記載が残されている。

ヴァリニャーノと弥助の出会いは定かでないが、アフリカかインドである可能性が高いようだ。イエズス会は表向き奴隷を認めていなかったため、弥助の身体的特徴から推察すると護衛や用心棒として同行させていた可能性が高い

信長との出会い

1580年。ヴァリニャーノが先に来日していたルイス・フロイスと共に信長に謁見すると、弥助も従者として同行したとされる。

信長は弥助を気に入りヴァリニャーノから譲り受けた。武士の身分を与え、帯刀を許してそばに置いたという。「弥助」という名前は信長によって命名されたもので、本名は不明であるためそれ以前の呼び名は定かでない。一説には「イサケ」や「ヤスフェ」との呼び名を聞いた信長が、発音の似ている弥助としたといわれている。

【後編へ続く】

 

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