2020年の「中秋の名月」は10月1日。お月さまと心優しく哀しいうさぎのお話…とは?:3ページ目
お月見といえばうさぎ……実は哀しい逸話があった
お月見といえば、餅つきをしている「うさぎ」がつきものですよね。なぜうさぎなのかは諸説ありますが、ある仏教説話が元になっているそうです。
昔、ウサギ・サル・キツネの3匹が、食べ物に困っている老人に出会いました。3匹は、老人のために食べ物集めに奔走。
サルは木の実、キツネは魚を捕ってきましたが、ウサギは一生けんめい頑張っても何も獲ることができませんでした。
悩んだうさぎは、「私を食べてください」と火の中に飛び込んでしまいました。実はその老人は帝釈天で、3匹を試したのでした。
帝釈天は心優しいうさぎを憐れみ、月の中に蘇らせその捨身の心、慈悲行を皆の手本とするようにしました……
という哀しい話。
ウサギにとっては人間の食べ物を捕ってくるなどは酷な試練。悩んだ末に自分を食べてもらおうとするなんてあまりにもかわいそう……
しかしながら、ある説によると「自己犠牲により善行をするうさぎは実はブッダの前世だった」…という説もあるのです。そちらの説のほうが救われる気がしますよね。
中秋の名月を仰ぎつつ、心やさしきうさぎが月で元気に過ごしている様子に思いを馳せてみませんか。
お月見にピッタリなお菓子もいろいろ
月とウサギというモチーフは、お菓子として創作しやすいのか、9月になるといろいろなメーカーから和洋さまざまな種類の製品がリリースされます。
月見団子はシンプルな形ながら、なかなか上手に作るのは大変!お月見らしい、こんなかわいい秋限定のお菓子をお取り寄せして家で楽しむのもおすすめです!
金澤福うさぎでは、いろいろな種類のうさぎのお菓子が販売されています。