切っても切れない悪縁を断ち切りたい!崇徳天皇の御霊を祀る「安井金比羅宮」
友人・恋人・家族・仲間etc……人間関係がこじれ「あの人と縁を切りたい!」という思いを抱えた人が、すがるような思いで訪れる神社・安井金比羅宮。
悪縁を断ち切ってくれる神社として信仰を集め、全国から多くの人々が訪れます。
縁切りを願うのは人間関係だけとは限りません。病気・飲酒・喫煙・薬物などと「縁を切りたい」というお願いをする人も少なくありません。
「すごく効果があった」「ご利益があって悪縁と縁を切れた」という声は、SNSやインターネット上でもよく見かけます。
悪縁で悩んでいる方、悪縁を切り良縁を望んでいる方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。
崇徳天皇を主祭神として祀る
京都市の東山区にある安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)。
- 崇徳天皇(すとくてんのう)
- 源頼政(みなもとのよりまさ)
- 大物主神(おおものぬしのかみ)
が御祭神です。
安井金比羅宮があった地は、藤やヤマブキの名勝地でした。天智天皇の御代(668〜671年)、藤原鎌足が一族の繁栄を祈願し仏堂を創建。藤を植え藤寺と号したのが始まりです。
時代が下り、平安末期になると崇徳天皇が堂塔を造営し、寵姫である阿波内侍(あわのないし)を住まわせました。
しかし、崇徳天皇を悲劇が襲います。保元の乱により上皇という身分でありながら謀反人として讃岐に流され、阿波内侍と別れざるおえなくなったのです。
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安井金比羅宮は、そんな天皇を祀る神社らしく、つらくて悲しい思いをしないように、幸せな男女の縁を妨げる全ての悪縁を絶切ってくれるようになったそうです。
また、崇徳天皇が、讃岐の金毘羅宮で一切の欲を断ち切り参籠(※1)したことから、古来から「断ち物の祈願所」として信仰を集めてきました。
※1参籠:神社や仏堂などへ参り,一定の期間昼も夜もそこに引き籠(こも)って神仏に祈願すること。
ちなみに……。和歌をこよなく愛した崇徳天皇。百人一首のこの句をご存じの方も多いでしょう。
瀬を早み 岩にせかるる滝川の われても末に あはむとぞ思ふ(崇徳院)
(滝の水は岩にぶつかると二つに割れるものの、すぐにまた一つになる。現世では結ばれなかった恋人たちも、来世では結ばれるでしょう)