見た目も涼し味もよし!琥珀糖・水信玄・水まんじゅう…心惹かれる透明な和菓子 【後編】:3ページ目
見た目も涼しげ喉ごしもつるり 葛きり
夏場はもちろんのこと、通年老若男女に人気があるのが「葛きり」。
葛きりは、葛粉を水で溶かし、型に流し入れてから加熱していた上に固め細長く切ったものです。鍋料理に入れることもありますが「冷やして蜜をかけて食べる」のが一般的。
現在では葛粉の供給が少なくなってきたため、ジャガイモ澱粉などを使ったものが多くなりました。葛粉は昔、風邪の対処療法や胃腸の治療薬として用いられていたそうです。
食後お腹がいっぱいでも不思議とつるんと食べれてしまうので、デザートとしても人気。身体の中にさわやかな涼風が吹く葛きりは、全国の和菓子屋さんにて扱いがあります。取り寄せできるものもあるので夏のおやつにいかがでしょう。
筆者がお気に入りの「琥珀流し」
ちなみに、筆者が京都に訪れた際には必ずいただくのがこれ。老舗の和菓子屋さん「大極殿本舗六角店」に併設している甘味処「栖園(せいえん)」の『琥珀流し』です。
この琥珀流しは、月ごとに味が変わり季節を感じる逸品。とろけるような滑らかな食感の寒天ゼリーと果物やシロップのハーモニーがたまりません。
疲れた身体をほっと癒してくれる、至福のひと時が味わえます。