夏の国民食!誰もが愛する「冷やし中華」…実は日本の料理だった!?:2ページ目
日本の風土がからこそ発展した!?冷やし中華
日本での、冷やし中華発祥については諸説あります。
【1】仙台市青葉区にある「龍亭」発祥説
仙台市青葉区「龍亭」の創業者、四倉義男が残した資料には、「昭和12年、全国の業界に先駆けて『涼拌麺を開発し…』という記録が残されているそう。
当時は現代のようにエアコンなどもなく、夏場は中華料理の売り上げが下がるために、暑い時期でも美味しく食べられる冷たい麺の開発に取り組んだそうです。
【2】東京都千代田区神保町「揚子江菜館」発祥説
揚子江菜館では、昭和8年ごろ、『五色涼拌麺』を開発。
当時、同店のオーナー周子儀が上海の涼拌麺と、日本のざる蕎麦からヒントを得て、富士山に積もる雪をイメージした盛り付けの冷やし中華を作りました。
【3】そのほか
京都の「中華のサカイ」では、創業当時の1939年より「冷麺」(関西圏での冷やし中華の呼び名)をメニューに載せていたそうです。
また、1960年ごろには、仙台の製麺会社だい久製麺が、家庭用の液状のタレ付き冷やし中華「元祖だい久 冷やし中華」を発売、一般家庭に広がりました。
それまでは、涼拌麺や冷やしそばなどいろいろな呼び名があったものの、この製品が広まったおかげで「冷やし中華」の名前が定着したそうです。