口は禍の元!日本神話の英雄ヤマトタケルが悲劇を招いた失言ワースト3:3ページ目
失言その2:「こんな海、ひとっとびだぜ」豪語して海神を怒らせる
さて、景行天皇から凶暴さを恐れられたオウスは、厄介払いとして西へ東へ遠征を命じられる中、九州地方のクマソタケル(熊襲建)兄弟を討ち果たした時、ヤマトタケルの名を授かります。(※当時は、自分を倒した相手に対するリスペクトとして、名前の一部を贈る習慣があったようです)
その後も中国地方のイズモタケル(出雲建)らを倒し、西国を平定した後は東国も平定するよう命じられたヤマトタケルは、快進撃を続けて走水(現:神奈川県横須賀市)までやって来ました。
走水から出航して江戸湾を渡り、房総半島から北上する計画ですが、又してもヤマトタケルの失言が発動します。
「こんな海、ひとっとびだぜ(意訳)」
この発言が海神(わだつみ)の逆鱗に触れてしまい、それまで穏やかに凪いでいた海が「越えられるものなら越えてみよ!」とばかりに荒れ狂いました。
かくして一行の船は遭難。二進も三進もいかなくなってしまい、結局は海神の怒りを鎮めるため、ヤマトタケルの愛妾・オトタチバナヒメ(弟橘比売)が人身御供(ひとみごくう。生贄)となって事無きを得ます。
ヤマトタケルは彼女を亡くしたことを大層悔やみましたが、これで失言癖が治るようなタマではなかったようです。
4ページ目 失言その3:ラスボスに向かって「雑魚に用はねぇ」天罰てきめん