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江戸幕府の泥をすべて一人でかぶる覚悟!大老・井伊直弼は本当は超良い人説【4】

江戸幕府の泥をすべて一人でかぶる覚悟!大老・井伊直弼は本当は超良い人説【4】

幕末の大老、井伊直弼(いい なおすけ)。彼について、悪人というイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。しかし、近年は井伊直弼という人物を見直す動きがあります。

前回に引き続き井伊直弼の超良い人説を解説します。

これまでの記事はこちら。

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重罪は私一人で受ける!

「天皇を無視してでも、日米修好通商条約を締結して開国する」。答えは一つしかないと分かっているのに、汚名を着るのを恐れて誰も決断を下そうとしない。

結局泥をかぶる決意をしたのは、大老井伊直弼ただひとりでした。

「重罪は甘んじて我等一人に受候決意(日米修好通商条約を締結するという重罪は、私一人が受けよう)。」

という直弼の言葉が残っています。直弼だってできるものなら本当は条約調印なんかしたくない。そんな中、責任を自分一人で負う強い覚悟で、日米修好通商条約を締結したのです。彼の迅速な決断によってひとまず日本は救われたと言っていいでしょう。

天皇の秘密の手紙、戊午の密勅が発覚

案の定、孝明天皇は激怒。攘夷を唱えていた多くの日本人も井伊直弼に対して反感を持ちます。孝明天皇は、「なぜ条約調印なんかしたのか説明しろ!」という激怒をしたためた秘密の手紙、「戊午の密勅」をなぜか水戸藩や長州藩に対して書きます。

本来ならば幕府にぶつけるべき意見を、幕府を無視して他藩に聞いたのです。このことは早々に幕府の知るところとなりますが、大老である直弼がこれを見逃せば、幕府のメンツは丸つぶれ。

天皇は、幕府よりも水戸や長州藩を信頼しているという事実を認める事になります。

2ページ目 苦肉の策として井伊直弼が行った「安政の大獄」

 

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