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日本には「とりあえず仏教徒」「無宗教」が多く、キリスト教などの「一神教」が広まらない理由

日本には「とりあえず仏教徒」「無宗教」が多く、キリスト教などの「一神教」が広まらない理由

自国の文化を全否定されると反発したくなるのは、宗教に限らない

この他にも、一般的な日本人と日本人クリスチャンの間で意見が合わない現実を目の当たりにすることはあります。

たとえば、新元号「令和」が発表された頃、某SNSのキリスト教系のグループにこのような内容がいくつも書き込まれました。

・元号など即刻廃止するべき!なぜなら元号とは「神の栄光」ではなく「天皇の栄光」を表しているものだからだ。

また、新型コロナウイルス騒動で高齢の愛猫を案じる筆者に対し、あるクリスチャンは次のような発言をしました。

・あなたの命の価値は猫と同等だと思いますか?私は絶対にそうとは思いません。聖書の言葉からもそう思います。(人間である)あなたの尊厳の方が、どんな可愛い大切な動物よりもあると思いますよ。

現代の、ペットを家族同然に愛する人の多い社会でこのような発言をするのは、本当に勇気があるとしか言いようがありません。

多くの日本人の感覚としては、人間と動物の命の価値に上下の差はないでしょう。だからこそ日本人は、食事の前に自身が生きるために頂く命に対して「いただきます」と手を合わせるのです。

このように、自国の文化を全否定されると反発したくなるのは、なにも「宗教」に限った話ではないでしょう。

多くの日本人が「無宗教です」と言う背景には、宗教を超えた「伝統や文化の否定に対する反発」が強く存在するのかもしれません。

参考

 

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