新型肺炎のデマで混乱…。日本における過去の有事で流れた「とんでもないデマ」:3ページ目
ハレー彗星接近で「空気がなくなる」自転車のチューブが完売!?
新型肺炎流行の影響では日本各地でマスクが買い占められましたが、実はハレー彗星が地球に接近した1910(明治43)年にも、似たような現象が起こっていました。
この時フランスの科学者によって「ハレー彗星が地球に衝突する可能性」が説かれたことから
・彗星の尾に含まれる猛毒のシアン化合物によって地球上の生物が死滅する
・地球上の空気が5分間なくなる
・彗星の最接近時に5分間息を止めていられれば助かる
などのデマが広がりました。
中には水を張った桶に顔をつけて「息を止める訓練」をする人や、地球上から空気がなくなった時の空気備蓄のために自転車のタイヤのチューブを買い占める人まで現れました。
ハレー彗星に関するデマのエピソードは、『ドラえもん(藤子・F・不二雄)』のてんとう虫コミックス第33巻に収録された『ハリーのしっぽ』にも登場しています。