約90年ぶりに復活!猫の仮装行列「白根子行進曲」がめちゃくちゃ面白そう♪

湯本泰隆

1931(昭和6)年5月13日午後7時55分、新潟県白根市表通りから出火した火の手は、町の上手と下手に広がり、470戸を超す住宅が全焼する大火災となりました。後に地域の歴史に大きく名前を残すこととなる「白根大火」です。

火災は大規模なものでしたが、地域の人々の努力もあり2年後には復興祭が開催されるまでになりました。この復興祭で行われたのが「白根子行進曲」。

「白根子」とは、“白根の人”を意味する「白根っ子」と「猫」をかけたもので、復興を祝った地元の芸者さんたちが猫の格好をして踊りを踊ったというのが、その始まりだとか。

復興祭の後も白根子たちは、国や地域の祝い事の度に猫の面と衣装を身に着けて商店街を練り歩き、三味線や太鼓の音に合わせて踊りながら祭り騒ぎを楽しんだとされています。

ときは流れて2019(令和元)年10月22日、この「白根子行進曲」を約90年ぶりに復活させようとする試みが現在取り組まれています。

このプロジェクトの中心となるのが地元の商工会などで構成されている実行委員会。取り組みのきっかけは1枚の写真の存在からだといいます。

同実行委員会では催しに先立ち、9月21日、28日、10月12日の3回にわたりワークショップを企画。地元や海外で活躍するアーティストを講師に迎え、行進に使う猫の面や踊りの練習をするそうです。

3ページ目 復活する猫の仮装行列!

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