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江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜、あまり語られない隠居後は趣味人としての道をまっしぐら?

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まず、彼が最初に興味を示したのが「油絵」でした。この頃東北では激しい戦闘が続いている状態であり、慶喜は隠居生活を過ごす常盤町の宝台院を出られる立場にありませんでした。そのため、インドアでもできる油絵が、唯一の気晴らしだったというわけです。

このとき、慶喜の油絵の師になったのが、博物図譜的な動物画を数多く残した中島 仰山(鍬次郎)。西洋の絵葉書などを教材にしていたそうです。

更に慶喜は、明治への改元以降、狩猟、鷹狩、囲碁、将棋、投網、能、刺繍などの多彩な趣味の世界にのめり込んでいきます。駿府城公園の濠では、ウナギ釣りまでしていたそうですから驚きですよね。

また、写真を撮られると寿命が縮まるとまで信じられて嫌がられていた時代に数多くの写真を残しています。まるで、政治的な野心の矛先を自らの趣味に向けていたようにも筆者には取れます。

3ページ目 趣味に生きた慶喜の晩年

 

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