えっ義賊じゃなかったの!?弱き者の為に盗みを働く「鼠小僧」実はただの盗人だった…:3ページ目
いつしか義賊として語られた
次郎吉はこれまでの盗みの際、誰も傷つけることなく盗みを行いました。また、たった一人で武家屋敷に忍び込んだことが当時の庶民には痛快に思えたことでしょう。
捕まった時にお金がなかったのは貧しい人たちに分け与えたからという噂も相まって、いつしか次郎吉が大罪人ではなく義賊鼠小僧として語られるようになりました。
最後に
盗人から庶民のヒーローとして語られることになった次郎吉こと鼠小僧。
次郎吉自身は私利私欲な理由から泥棒家業をしていたにも関わらず、義賊として扱われていることに頭を抱えているかもしれませんね。
庶民の反応を見ていると江戸期は次郎吉のような、これまでの社会に異を唱える英雄を求めていたと考えてしまいます。