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NHK大河ドラマ「いだてん 東京オリムピック噺」振り返り 「副島道正」ムッソリーニと会見し、オリンピック招致に尽力した男の本心は?「いだてん」第33話振り返り

「副島道正」ムッソリーニと会見し、オリンピック招致に尽力した男の本心は?「いだてん」第33話振り返り

ムッソリーニとの会見でオリンピック招致に尽力

ドラマで描かれたとおり、副島はムッソリーニとの会見直前に急病(肺炎およびインフルエンザ)により倒れてしまいました。インフルエンザというと今でも生死にかかわることもある病気ですし、そのうえ肺炎を併発していたとなると本当に大変な状態であったことがわかります。

病をおしてまでムッソリーニに会おうとしたこと、これがムッソリーニの心に響いたようで(実際は政治的思惑があったと思われますが)イタリアは日本に開催権を譲ると約束します。

ただ、イタリアのIOC委員はムッソリーニの意見であっても認めない姿勢であり、その後ひと悶着……。副島は再びムッソリーニに念押しをして、ようやく譲歩されます。

この日本の行動IOC総会で問題になったのは言わずもがな。ドラマのとおり、スポーツの場に政治を持ち出したことが批判され、結局開催国決定は次年に持ち越されることになります。

それでも「イタリア辞退」の流れをつくった副島の功績は大きく、昭和15(1940)年の東京オリンピック招致の立役者であることは間違いありません。

これまでの「いだてん」振り返り記事はこちら。

 

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