なんと馬と結婚した女性の末路…「遠野物語」より、オシラサマのエピソードを紹介:3ページ目
エピローグ
『聴耳草紙』には更に後日譚があり、父親の夢枕に立った娘が、切り倒した桑の葉を蚕に食べさせて絹糸を生み出す養蚕を教え、村がますます栄えたことから、オシラサマが養蚕の神様としても信仰されていることなどが紹介されています。
それにしても、人間と馬との結婚が広く理解される世の中はまだまだ先のことと思いますが、性的少数者に対する理解が(賛否はともかく)進みつつある昨今、いつか時代が追いつく?可能性もあるのかも知れませんね。
※参考文献:
柳田國男『遠野物語』集英社文庫、平成三1991年12月13日
佐々木喜善『聴耳草紙』ちくま学芸文庫、平成二十二2010年5月10日