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鎌倉時代に日本が侵攻されたとき、「神風」を起こして日本を守った風の神様とは?

鎌倉時代に日本が侵攻されたとき、「神風」を起こして日本を守った風の神様とは?

伊勢神宮に祀られている風の神様

大きな規模の神社には、同じ境内にいくつかの小さな神社がありますよね。メインを本社(正宮)、本社に縁のある神様を祀った摂社、それ以外を末社と区別されています。

ご存知のように、伊勢神宮にもたくさんの神様が祀られており、その数なんと125社。正宮は内宮と呼ばれる「皇大神宮(天照大御神)」と、外宮の「豊受大神宮(豊受大御神)」です。

そして伊勢神宮には、正宮に次いで尊いとされる「別宮(わけみや)」が10社あります。この別宮の「風宮(かぜのみや)」と「風日祈宮(かざひのみのみや)」が、元寇の際に神風を起こしたと言われているのです。

こちらに祀られているのは、風雨を司る「級長津彦命(シナツヒコノミコト)・級長戸辺命(シナトベノミコト)」という神様。

古事記ではイザナミ・イザナギ夫婦神によって産み出された神であり、「志那都比古神(シナツヒコノカミ)」と呼ばれています。

元々、風宮・風日祈宮は伊勢神宮の末社でした。しかし、元寇のときの活躍が認められて別宮に昇格したのです。末社から別宮というと、今の会社で言えば平社員から一気に幹部昇進ということでしょうか。かなりの大出世ですね。

3ページ目 大出世を果たした風の神様

 

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