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鎌倉時代に日本が侵攻されたとき、「神風」を起こして日本を守った風の神様とは?

鎌倉時代に日本が侵攻されたとき、「神風」を起こして日本を守った風の神様とは?

大出世を果たした風の神様

さて、末社だった神様がどうして元寇の折に昇格したのかと言えば、当時の朝廷から伊勢神宮に送られた勅旨によって祈祷が行われたからです。この祈祷によって神風が起こり、蒙古を撃退できたということなのでしょう。

その様子は、鎌倉時代の歴史書・増鏡(ますかがみ)にも記されています。増鏡は、1183年の後鳥羽天皇即位からおそよ150年間の歴史を扱っている書物です。

さて為氏の大納言、伊勢の勅使にて上る道より申しおくりける。
勅をして祈るしるしの神風に寄せくる浪ぞかつくだけつる
引用元:増鏡

当時の風宮は風社(かぜのやしろ)、風日祈宮は風神社(ふうじんのやしろ)と呼ばれていました。

しかし、農耕に深く関わる風雨を司ることから、末社でありながらその存在はけっこう大きかったようです。出世するだけの素養は、元々 兼ね備えていたということでしょう。

その後 元寇を退けた功績が認められ、「風宮」「風日祈宮」となったのです。元寇以来、この風の神様には国難から守ってくれるという属性がつきました。

伊勢神宮に行った際にはぜひ風宮・風日祈宮に立ち寄って、風の神様に国の平和をお願いしてみるのもいいですね。

参考サイト

 

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