江戸時代すでに行われていた。意外にも「胴上げ」は日本の歴史ある習慣だった
読者の皆さんは、スポーツ中継を見ていると勝ったチームの選手たちが監督やコーチを胴上げしている場面を見ることがあると思います。また、3月の大学受験の合格発表で、合格者を胴上げしている場面、なんてものもよく見ることができます。
上述のように胴上げは、人生の節目など、おめでたいときに行われてきました。ところが、もともとは「避邪(へきじゃ・悪いものを取り除く)」として行われていました。
ちなみに大相撲にも「神送りの儀式」という似た儀式があります。
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古来より日本では、モミをザルなどに入れて上下に振り空中にあげ、良いモミと悪いモミを選別していました。このことからやがて、空中に物をあげると悪いものが取り除かれると考えらるようになったようです。
ではこの胴上げの習慣、どういう由来があるのでしょうか。
胴上げの由来
いくつか由来はあるようなのですが、一説によると、胴上げは、長野県の善光寺。同寺で12月に五穀豊穣、天下泰平を祈願して夜を徹して行われる「堂童子」という行事が由来になっているそうです。
この行事では、終盤になると仕切り役の体を抱え上げ、空中に投げる習慣があり、これが胴上げのルーツとされています。この習慣は江戸時代初期にはすでに行われていたそうです。
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