もうすぐ富士山の山開き!その山頂にお住まいの神様は「木花之佐久夜毘売」…読めますか?
今年も7月が近づくと、富士山の山開きに「今年もorこそは!」など、ワクワクする方も多いのではないでしょうか。
しかし、昨年10月に山頂付近で神社の石積みが一部崩落して登山道を塞いでおり、7月1日(月)の山開き(※)に復旧が間に合わず、復旧が完了するまで、登山できるのは8合5勺(標高約3,450m辺り)までとなる見通しです。
(※)吉田ルートのみ。その他のルートは2019年7月10日(水)からとなるそうです。
日本で一番高い神社にお住まいの神様は?
さて、富士山の山頂付近には複数の神社が鎮座していますが、山頂に最も近いのが富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)の奥宮となります。
その創建は垂仁天皇三・紀元前27年と伝えられ、御祭神には木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)がお祀りされています。
木花之佐久夜毘売は山の神様である大山津見神(おおやまつみのかみ)の娘で、天照大神の嫡孫で神武天皇の曾祖父に当たる邇邇芸命(ににぎのみこと)に嫁いだことで知られています。
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しかし、『古事記』では浅間大社の御祭神を「浅間大神(あさまのおおかみ)」と呼んでおり、それが木花之佐久夜毘売であると見なしたのは江戸時代ごろと言われています。
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