【ブラッサム】初恋の代償は「退職と絶縁状」…島村先生(工藤阿須加)モデルとの熱愛に散った宇野千代の実話
NHK朝ドラ「ブラッサム」第3週のテーマは『化粧と初恋』。高等女学校を卒業した葉野珠(石橋静香)は、尋常小学校の代用教員になりました。
「ブラッサム」に関しての話題はこちらの記事でも紹介していますので、合わせてご覧ください。
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けれど、同僚の教師たちは教育に対する関心は低く、学力の低い生徒は「適当に教えればいい」という姿勢。けれど、珠は「いい部分を褒めて伸ばす」よき先生ぶりを発揮しています。
そんなある日、初めてお化粧をした珠は、ぐっと色白の別嬪さんに。
それを、上野教頭(阪田マサノブ)は「浮かれている」「女の化粧は男に媚びるためにしてるんでしょ」と、咎められてしまいました。
メンズメイクは当たり前、女性のメイクも「自分の気分を上げるため」にやる現代からすると、さすが男尊女卑風潮が色濃かったという大正時代の教師という感じでした。
そこに、「広島じゃあ当たり前でしたよ、お化粧。外で働く女性は化粧をするのは今では当たり前。教頭先生ならご存知と思いますが」と、偏見を退け珠に助け舟を出したのが、颯爽と現れた新任の島村辰彦先生(工藤阿須加)でした。
初対面から好印象だった島村先生との間は、ぐっと近くなり情熱的な初恋の相手になるようです。
実際、珠のモデル・宇野千代も、同じく代用教員時代にドラマティックな熱愛をしています。
島村先生のモデルと推測される新任教師は、宇野千代の自伝的小説『生きていく私』で佐伯正夫と描かれている人物と推測されているようです。どのような人物でどのような出来事が起こったのでしょう。
自由に生きる「同志」忍に影響される
のびのびと人生を謳歌しはじめたように見える珠も、まだ父親の束縛と圧力による“心の縛り”は残っている様子。
久しぶりに再会した同級生の忍(木竜麻生)は、親の縁談を押し付けられ断ると決めたことを珠に告げます。
「うちが選びたいのはだんなさまじゃなく生き方じゃ。」
名セリフです。
「東京に出て婦人記者になり自分の気持ちを言葉にしたい。」と告げました。自分の生き方を貫く忍は相変わらずかっこいい。
「うちらは『黎明』※の同志、忘れたらいけんよ」
「ずっトモだよね」なんていうふわっとした約束ではなく、『同志』という言葉選びのセンスがいい。
※黎明:忍や珠たちが作った「好きなことを表現した」同人誌
一方、ほかに好きな人がいるのに「親が選んでくれた結婚相手だから」と、嫁いで行く幼馴染・梅(松本穂香)。
珠は真逆な二人の友人の選択に、「さて自分は?」の迷いがぐるぐる回っているとき、ふと目についた化粧品でお化粧を試してみます。
白粉で肌を白くして、義母のリョウ(国仲涼子)に唇に紅を赤く引いてもらった珠は、垢抜けた別嬪さんになりました。
実際、宇野千代もふとしたきっかけで教員時代からお化粧をするようになったそうです。
実家に戻った千代は風呂へ入った後、リュウが脱衣所に残していた白粉を顔につけてみました。化粧を施した自分の姿にうっとりした千代は、学校が始まってからも毎日、化粧をして出かけるようになったといいます。これが千代の女性性への目覚めだったのかもしれません。(おいでませ山口へ「作家・宇野千代とは?」)
実際、大正時代になると女性が社会進出が進むとともに、女性の化粧は当たり前になり、化粧品の種類も増えて言ったとか。
『主婦之友』や『婦人倶楽部』などの大衆向け婦人雑誌が相次いで創刊され、新しい化粧法も庶民へと急速に広まったそうです。
メディア文化が大きく開花した大正時代の雑誌事情に関して、下記記事で紹介しています。




