朝ドラ「風、薫る」謎の女郎・夕凪(村上穂乃佳)は実在した花魁?遊郭の悲劇がつないだ“看護”の未来
HK朝の連続テレビ小説「風、薫る」。10週となる今週のテーマは『疾風に勁草を』。
「疾風に勁草を知る」とは、疾風に吹かれたときこそ勁草(風に耐えられる強い草)かどうかがわかる、つまり「困難な状況に直面したときこそ、人の真価や意思の強さがわかる」という意味。
患者さんの死に直面し、寝込んでしまった東雲ゆき(中井友望)は、現実が受け止められず寝込んでしまいます。けれども、バーンズ先生(エマ・ハワード)の教えのおかげで「私は人の生き死に関わる仕事ができる人間じゃない」「患者さんのために看護婦にならないほうが誠実だ」と結論を出しました。ゆきは、疾風に倒されそうになりましたが立ち上がった強い「勁草」でしたね。
“ナース7”は一人減ってしまいましたが、ゆきの分も頑張ろうと決意する看護婦見習いたち。そして、一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)は、次の実習先に向かいます。ところが着任早々に、服毒自殺を図った男女が搬送されてくるという難局に直面。
実は、これは原案の伝記『明治のナイチンゲール 大関和物語』にも描かれている話です。ドラマでは運ばれてきた女性は、「夕凪」という名前の女郎でした。
この「夕凪」の実在のモデルは誰なのでしょうか。彼女はヒロインたちの将来に影響を与えた人でもあったようです。伝記とドラマを比較しつつ、ご紹介しましょう。
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「夕凪」という名前の女郎は何者なのか
「夕凪」という名前は、「風、薫る」劇中に何度か登場しています。
自分は、幼い頃に教会の前に捨てられた「天外孤独の孤児」だと思っていた直美。ときどき、捨てられたとき首から下げていたというお守りをいじっていましたね。38話では、町を歩いていたときに、すれ違いざまに初老の男性に「夕凪か?」と声をかけられます。
男性は直美が「夕凪という女郎の若い頃にそっくりだ」と思いつい声をかけたようでした。さらに「いや、夕凪が生きていたらもっと年上だから、あなたのはずはない」といって去ってしまいました。
直美はそれ以上の情報を得ることはできませんでしたが、小日向寛太(藤原季節)とその男が同じ場所にいる現場を目撃。そこで、寛太に「初老の男性に『夕凪』という女郎にそっくりだと言われたこと」を話し、夕凪の情報を集めることを依頼しました。
寛太がもたらした結果は……
・『夕凪』という名前の女郎は存在する
・25年ほど前、品川の遊郭・錦栄楼で働いていた女郎だった
・けれども、夕凪は年季明けまえに男と駆け落ちした
というものでした。「夕凪は直美の母親なのか」という事実は分からない様子です。寛太に「自分を捨てた母親になぜ会いたいのか」と問われ、直美は、病院で働くようになりさまざまな人の生死に関わるうちに「自分を産んだ母親に会ってみたいと思うようになった」といいます。
そんなとき。まるで運命に導かれるように急患として病院に運ばれてきたのが、同じ「夕凪」という名前の患者でした。彼女は女郎。あまりにも偶然といえば偶然です。けれど、どう見ても患者・夕凪は直美の母親にしては若過ぎます。けれども、母親ではないとは思うものの直美は気になるようです。
この夕凪を演じるのは俳優の村上穂乃佳さん。NHKの朝ドラは初出演のようです。確かに、大きな瞳と眼差しは直美役の上坂樹里さんとどこか面差しが似ているような……けれども、村上さんはまだ30歳。20歳の上野さんの母親にしてはあまりにも若過ぎるので、別人でしょう。



