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朝ドラ「風、薫る」謎の女郎・夕凪(村上穂乃佳)は実在した花魁?遊郭の悲劇がつないだ“看護”の未来

朝ドラ「風、薫る」謎の女郎・夕凪(村上穂乃佳)は実在した花魁?遊郭の悲劇がつないだ“看護”の未来:2ページ目

「夕凪」のモデルは実在の遊女「花紫」!?

夕凪という女性は、実在した「花紫」という遊女がモデルではないか?という説があります。

実は「花紫」という遊女のエピソードは2パターンあります。

明治時代、吉原と比べると影が薄いのですが「根津遊郭」がありました。明治10年(1877)に、東京大学が本郷富士見町の旧前田藩屋敷跡に開設し、根津遊郭には東大生がこぞって遊びに行っていたそうです。

まず「花紫」の有名なエピソードとして、小説家の坪内逍遥の話が挙げられます。逍遥は、根津遊郭の大八幡楼にいる娼妓の花紫に惚れ込み、数年間も通い詰めました。そして、二人は娼妓と客という垣根を越え、明治19年(1886)に結婚したのです。

世間からは女郎と結婚するなんてと、大バッシングを受けたものの、逍遥は生涯花紫だけを愛したそうです。ドラマの舞台、帝都医科大学附属病院に運ばれた「夕凪」のモデル、花紫とは、ちょっと違うような感じですね。

もうひとつの「花紫」のエピソードは大関和(一ノ瀬りんのモデル)の伝記に登場します。

三宮八重野(ドラマでは和泉千佳子(演:仲間由紀恵))という華族の婦人が乳がんの手術で帝都医大に入院していたことのこと。

ちょうどその頃、心中未遂事件をおこした花魁・花紫が病院に担ぎこまれてきます。その話を耳にした八重野は、自分がもらったお菓子や花などの見舞い品を大関和に頼んで、花紫に差し入れました。そしてキリスト教の愛に導くようにとことづけたのです。

傷が癒えた花紫は退院するときに八重野の病室を訪れて礼を述べ、「堅気の暮らしをする」と約束したそうです。(『大風のように生きて: 日本最初の看護婦大関和物語』亀山美知子著)

3ページ目 「風、薫る」の原案に登場する花魁・山本キク

 

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