暗がりにうごめく毛むくじゃらの異形…妖怪「毛羽毛現」が現れる家にはいったい何が起きるのか?
日本の妖怪には、名前を聞いただけで姿を想像したくなるものが数多くいます。その中でも、ひときわ不思議な名前を持つのが「毛羽毛現(けうけげん)」です。
一見すると読み方すら戸惑ってしまう名前ですが、その正体は、全身を毛におおわれた謎めいた妖怪。江戸時代の浮世絵師・鳥山石燕(とりやま・せきえん)の妖怪画集『今昔百鬼拾遺』に登場します。
じめじめした暗い場所に現れ、家に病をもたらすともいわれる毛羽毛現。いったいどのような妖怪で、なぜこれほど奇妙な名前が付けられたのでしょうか。
今回は、毛羽毛現の由来や特徴、鳥山石燕との関わりについて紹介します。
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毛羽毛現とは?
毛羽毛現とは、日本の妖怪のひとつです。江戸時代中期の画家・浮世絵師である鳥山石燕(とりやま・せきえん)の画集『今昔百鬼拾遺(こんじゃくひゃっきしゅうい)』に登場します。これ以前の文献や資料にはみられないことから、鳥山石燕の創作ではないかと考えられています。
ちなみに、鳥山石燕は2025年の大河ドラマ「べらぼう」にも登場し、片岡鶴太郎さんが演じました。
毛羽毛現の名前の由来は?どんな特徴がある?
毛羽毛現という、一度聞いたら忘れられないような名前ですが、これは、全身毛むくじゃらの妖怪であること、そして「稀有」「怪訝」のダジャレから生まれたと考えられています。
なお、『今昔百鬼拾遺』の解説では、「希有希見」という表記もみられ、これは「稀にしか見ることがない」という意味です。また、文献によっては「希有希現」という漢字表記もあります。
毛羽毛現はどんな特徴がある?
先ほどご紹介したとおり、毛羽毛現は全身毛におおわれているのが特徴。そのなかから2つの目をのぞかせているといいます。
また、湿っていて暗い場所を好み、家のじめじめした場所に現れるとか。毛羽毛現が現れると、その家に病をもたらし、病人が出るとされています。
作者による解説をみると……
鳥山石燕による解説では、毛羽毛現の見た目について、「惣身に毛生ひたる事 毛女のごとくなれば」とあります。昔、中国に「毛女」と呼ばれる全身毛だらけの女性がいたとされ、その人に似ていることから名付けられたと考えられています。
なお、「毛女」については『列仙伝(れつせんでん)』などに記載されています。
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