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知られざる平安時代の「紙」事情。とても貴重だった紙はリサイクル技術も重要に

知られざる平安時代の「紙」事情。とても貴重だった紙はリサイクル技術も重要に

大河ドラマ「光る君へ」が始まったのをきっかけに、平安時代に興味を持ち始めたという方も多いのではないでしょうか?

今回の記事では、平安時代の「紙」に焦点をあててみたいと思います。世界最古の長編小説とも呼ばれる『源氏物語』も、紙がなければ後世まで伝わっていなかったかもしれませんね。

紙はもともと仏教を広めるために使われていた!?

日本に正式に紙づくりの方法が伝わったのは610年、中国大陸を経て、朝鮮半島の高句麗の「雲徴(どんちょう)」という僧によってだと言われています。しかし、紙自体はそれ以前からあったという説もあります。

ちなみに、日本に伝えられた紙は改良を重ねてより良い品質のものになっていきます。日本で作られた最古の紙は奈良県の正倉院に保管されています。

当時の紙は、仏教を広めるために需要があったと言われています。紙は貴重なものでしたので、写経・戸籍用紙・公文書など限られたものにだけ使われていました。

2ページ目 平安時代になり、用途も多用に

 

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