置屋の養女から日本初の女優に!政治家や有名人も魅了した”マダム貞奴”こと川上貞奴とは?
テレビドラマや映画に欠かせない存在なのが「女優」。華やかな世界で活躍する女性たちは今ではたくさんいますが、「日本の近代女優第1号」と呼ばれた女性をご存じでしょうか?
彼女の名前は川上貞奴(かわかみ・さだやっこ)。一般の人々だけでなく、誰もがその名を知る政治家や有名人たちも魅了しました。
今回は、そんな彼女の波乱万丈な人生に迫ってみたいと思います。
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両替商の家に生まれ、7歳で芸者置屋の養女に
1871年、日本橋の両替商の家に生まれた小山貞(本名)。小山家の家業が傾いたことから、7歳で日本橋芳町(よしちょう:花街として栄えた。現在の中央区日本橋人形町周辺)の芸者置屋・浜田屋の亀吉の養女となります。
亀吉は貞に才能を感じ、芸者としての教育を施していきます。気の強さもあり、彼女は芸を身につけ、評判の芸者となりました。特に日本舞踊などの芸能に優れていた彼女は、伊藤博文らからもご贔屓にされます。売れっ子芸者となり「奴」という伝統ある名前も得ています。
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