ほったらかしの満州事変!?軍部の暴走を招いた日本人の不運な選択
満州事変は「ほったらかし」だった!?
日本史の本を読んでいると、過去の日本人の動向について理解に苦しむこともあれば、逆に現代と状況がそっくり過ぎて驚くことがあります。
その一つが、満州事変直後から「満州国」が建国されるまでの間の、日本の動向です。
満州事変は皆さんご存じですね。簡単に言えば、旧日本軍の一派である「関東軍」が、中国で勝手に満州全土を占領して「満州国」を建国するに至る事件です。
これ、軍部の独断専行だったため、日本政府も頭を抱えていました。他国を勝手に攻撃して占領したのだから、世界から非難されます。何とか止めなければなりません。
当時の与党と野党も、「一緒に協力してこの事態を乗り切ろう」と話し合っています。
それなのに、この直後に行われた総選挙では、満州事変のことなどそっちのけでした。ほとんど争点にもならず、「一緒に協力」する話もどこへやら。
なぜ満州事変はほったらかしにされたのでしょう?
これは、政治家の側にも、国民の側にもそうなる理由がありました。