知ってた?京都には、金閣・銀閣…そして信長親子やあの天下の大泥棒を供養する「銅閣寺」がある
金閣や銀閣だけではなく、実は京都には「銅閣寺(どうかくじ)」もあるのはご存じですか?
京都への修学旅行や観光旅行の行く先として、必ずベスト3に入るといっても過言ではないのが「金閣寺」(正式名:鹿苑寺)と「銀閣寺」(正式名:東山慈照寺)。
両方とも世界遺産に登録されている有名な名所です。きらびやかな金閣寺、侘び寂びの世界感を感じられる銀閣寺は、対照的な魅力がありますよね。
そして、金閣・銀閣と続いて、実は「銅閣寺」も京都の祇園にあるのです。 知る人ぞ知る「銅閣寺」をご紹介しましょう!
銅閣寺の正式名は大雲院。信長の子・信忠の菩提を弔う寺
京都に何回も訪れたことがある人でも、「銅閣寺」の存在を知らない人は、意外と多いもの。実は、観光客のほとんどが訪れる祇園にあるのです。
銅閣寺の正式名は、「大雲院(だいうんいん)」。高台寺の「ねねの道」から円山公園に行く途中にあります。
大雲院は、本能寺の変から5年後の天正15年(1587年)、織田信長とその子・信忠の菩提を弔うため、父子の知遇を得ていた貞安上人が、二条城御所跡(烏丸御池)に創建されました。
大雲院という名前は、信忠の法名から名付けられたのです。
また、境内の墓地には、あの天下の大泥棒・石川五右衛門の墓もありました。市中引き回しの刑になった五右衛門が大雲院前を通りかかった際に貞安上人が引導を渡した縁によるものです。
しかしながら同年、豊臣秀吉の命により大雲院は四条寺町南に移転、天正18年(1590年)には寺町四条に移転しました。