アマビエだけではない!海坊主、神虫、神社姫など疫病を退ける不思議な妖怪や幻獣たち
新型コロナウイルスの感染者数が再び増えてきており、心配な日々が続きますね。
疫病退散として人気になっているアマビエも、今やお菓子のモチーフやイラストだけにとどまらず、人気キャラクターとのコラボレーションも行われ、多方面でよく見かけるようになりました。
このアマビエにはルーツとなる妖怪「アマビコ」がいるという話題も紹介しましたが、
妖怪「アマビエ」のルーツ?越後国の海から光る姿で突然現れた「アマビコ」の謎に迫る
新型コロナウイルスの終息祈願で、注目を集めている妖怪「アマビエ」はご存じの方も多いのではないでしょうか。[caption id="attachment_121161" align="align…
実は、疫病を退ける妖怪や幻獣は、アマビエだけではありません。今回は、病除けとして活躍してきた不思議な生き物たちをご紹介します。
病除けの「海坊主(うみぼうず)」
海坊主は、海に出没する妖怪です。海面が突然盛り上がり、坊主頭の黒い巨人が目を光らせて現れるとされ、遭遇すると船を破壊されてしまうとして恐れられていました。
しかし、この海坊主が疫病を退ける役割を担っているケースがあります。
明治12年10月20日の『安都満新聞』には、上総国夷隅郡(現千葉県勝浦市)の村では、「海坊主の姿を絵に描いて家の門に張り付けておくと、悪い病にかからない」と信じられている、という記事が掲載されました。
頭は女性、首から下は魚の「神社姫(じんじゃひめ)」
神社姫は、頭が鬼女、首から下は魚の姿をした幻獣で、その正体は竜宮の使いであるといわれています。
神社姫は文政二年に肥前国(現佐賀県、長崎県)に現れ、七年間の豊作とその後の疫病の流行を予言しました。そして、その疫病を防ぐには自分の姿を絵に描き、それを見ると難を逃れられるといい残して海に沈んでいったといわれています。
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