すごいぞ五重塔の建築技術!東京スカイツリーには古代に伝えられた五重塔の技術が利用されている:3ページ目
現在、制震の考え方は、さらに発達し、免震という新しい技術が開発されています。それは、それまで制御しようとしていた「揺れ」をそもそも防ごうという考え方で、ゴムなどの変形しやすいものからなる装置の上に建物を構築し、地震エネルギーが建物に伝わりにくくしようという方法です。
これに制震構造を組み合わせることで、地震の揺れを大きく低減させることができるようになります。
耐震も、制震も、そして免震も、決して「どれか一方が優れていて他は駄目であるという技術」ではありません。それぞれの建築によって、その目的に応じた最良の建築方法が採用されて日本の建物は建てられているのです。
日本の建築の歴史は、まさに地震との戦いといえそうですね。