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歌川国芳、国貞、広重…。浮世絵界の最大派閥「歌川派」を最初に作っちゃったスゴい人って誰なの?

歌川国芳、国貞、広重…。浮世絵界の最大派閥「歌川派」を最初に作っちゃったスゴい人って誰なの?:2ページ目

歌川派の開祖・豊春は誰から絵を学んだの?

では、歌川派の開祖・豊春は誰から絵を学んでいたのでしょうか?これに関しても説がいくつかあるのですが、一番有力なのが、江戸時代に妖怪画を多く描いた絵師・鳥山石燕(とりやま せきえん)に師事していたという説。

鳥山石燕の作品は、妖怪漫画の第一人者である水木しげるさんも影響を受けており、水木さんの作品の中には石燕が描いた妖怪と同じような構図のものも見られます。

妖怪画といえばこれ!水木しげるも参考にした、江戸時代 鳥山石燕による妖怪図鑑「画図百鬼夜行」

鳥山 石燕(とりやま せきえん)という名前を聞いて「あぁ、あの人ね」とわかってしまう人はかなりの妖怪マニアの可能性。筆者は恥ずかしながら今回調べるまで知りませんでしたが、江戸時代後期に活躍した浮世絵師…

豊春の作風はどんな感じだったの?

豊春は明和、安永年間(1764〜1780年)にかけて「浮絵」と呼ばれる絵を多く描いたことで知られています。「浮絵」とは浮世絵の作画方法のひとつで、建物や風景を遠近法を強調しながら描いた作品のことを指します。

遠近法を用いた浮絵は他の絵師たちによっても描かれていましたが、当時の絵師たちによる遠近法を用いた画法は未熟で不自然な部分が見られましたが、豊春は極めて自然なかたちで遠近法を取り入れた絵師とされています。

歌川派の開祖という重要人物にしては、豊春が描いた現存する作品はとても少なく、豊春の画業は不明な部分が多いです。

3ページ目 豊春の直属の門人は誰?

 

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