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「山王」様はどこにいる?バス停に残された地名から郷土の歴史を発見する楽しさ!

「山王」様はどこにいる?バス停に残された地名から郷土の歴史を発見する楽しさ!

ここには過去何度か参拝しているのに、今日まで石碑の存在に気づかなかったとは、実に迂闊でした。

社殿に置いてあった由緒書きのチラシによれば、神明社と日枝社は大正十二1923年に御霊神社が村社に昇格した際に近郷から合祀されたそうです。

しかし、神社が移転した後も古くから親しまれてきた山王様は地名として残り、今でもバス停の名前として暮らしの中に息づいているのでした。

まとめ

日本全国、名前のついていない土地は(たぶん)存在しませんが、土地の名前をそこにいる誰もがはっきりと眼にできる機会は、バス停や電柱など、意外に少ないもの。

地名はその土地を示す記号のみならず、土地の記憶≒歴史が込められた符号であるとも言えます。

時代と共に古い地名がどんどん姿を消していく中で、少しでも郷土の歴史に興味関心を示してもらえたら嬉しく思います。

※参考文献:
間宮士信 等編『新編相模国風土記稿 第4輯 鎌倉郡』鳥跡蟹行社、明治二十一1888年
中嶋富之助『戸塚郷土誌』大和学芸図書、昭和五十三1978年

 

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