「山王」様はどこにいる?バス停に残された地名から郷土の歴史を発見する楽しさ!:2ページ目
「山王」様はどこにいる?
そのバス停は「山王(さんのう)」という名前です。
山王と呼ばれるからには近くに山王様(大山咋神・おおやまくいのかみ)をお祀りする日枝神社がある筈……と、ちょうどその日は時間に余裕があったため、バス停の周辺を隈なく探し回りました。
……が、いくら探してもお社も祠も見つからないまま両隣のバス停まで着き当たってしまったため、日を改めようとやむなく撤退したのでした。
それからの数年間、このバス停に通りがかる度に「いったい山王様はどこに祀られているんだ問題」が脳裏をよぎる日々が続いたのですが、つい先日の朝、通りすがりにふと気まぐれに山王バス停近くの御霊神社(旧鎌倉郡・田谷村の鎮守)に立ち寄った時のこと。
鳥居をくぐって参拝すると、その社殿の脇に鎮座している二基の石碑が目につき、そこには「天照皇大神(神明社)」と共に「日枝社(神社)」の文字が刻まれているではありませんか。
(そうだった、合祀されていた可能性を忘れていた!)