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受け継がれる船霊信仰。海上自衛隊の護衛艦には「艦内神社」が祀られている

受け継がれる船霊信仰。海上自衛隊の護衛艦には「艦内神社」が祀られている

例えば、旧海軍の巡洋艦・筑摩(ちくま)はそのネーミングが信州の筑摩川(千曲川の旧称)に由来しており、その艦内神社は長野県松本市の筑摩(つかま)神社より勧請された八幡神・宗像三女神を御祭神としていました。

戦後、筑摩から艦名を受け継いだ海上自衛隊の護衛艦「ちくま」も、やはり所縁の深い筑摩神社から御魂を勧請しており、今でも乗組員たちの安全や任務完遂をご加護下さっています。

ちなみに、海上自衛隊の艦艇名は必ずしも山や河川と言った特定の土地に由来しないこともあり(気象や瑞獣など)、そういう場合はどうするのか海上幕僚監部に問い合わせたところ「所属する総監部によって適切な神社から勧請するため、転籍すれば勧請元の神社が変わることもあるが、御祭神には必ず就役から除籍までずっと同じ神様をお祀りしている」との事でした。

また、旧海軍に同じ名前の艦艇があれば、その前例に倣うこともあるそうです。

3ページ目 板子(いたこ。船板のこと)一枚下は地獄

 

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