明智光秀を取り巻く女性たちを紹介♡大河ドラマ「麒麟がくる」のヒロイン事情を先取り!:3ページ目
息子の功績を支えた悲劇の老母・お牧の方
明智光秀を取り巻く女性の中でもガラシャと並んで悲劇的なのが、光秀の母であるお牧の方です。彼女に関する記録は多く残されてはいませんが、若狭(福井県)の武田氏出身であった事と、美濃源氏の武士・明智光綱と言う男性との間に光秀を生んだとされます。
夫は早くに戦死してしまったお牧でしたが、息子の光秀は不運続きながらも皆に助けられて天下人に最も近いとされた織田信長に仕えたことで、彼女もようやく安泰な老後を過ごせる…はずでしたが、未曽有の惨劇が訪れたのです。
それは、八上(兵庫県)の城主・波多野氏との戦いの事でした。人命をおろそかにしない光秀は、年老いた母を人質として交渉した結果、城主兄弟を投降させる大手柄をあげます。しかし、信長は捕虜を助命する約束を破棄して投降した波多野らを皆殺しにしました。
その報復として八上の城兵にお牧は処刑され、母の死を招いた信長への憎しみで光秀は本能寺の変を起こしたと言われています。
なお、この説は後世の創作とする声もありますが、早くに光綱を亡くして乱世で苦労を共にした光秀と母の絆が強かったのを感じさせる逸話です。
4ページ目 まるで王侯貴族のよう…光秀の娘達は宣教師も絶賛した美女揃い