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酔っ払いに喧嘩にケガ人も続出!大騒ぎだった明治時代のお花見

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明治のお花見は大騒ぎ!喧嘩に迷子にケガ人続出

明治時代の花見を描いた浮世絵には、酔っ払って警官に取り押さえられる人物を描いたものが見られます。江戸時代はルールが厳しかった上野でも、酔った女性が警官に取り押さえられる絵が。

上野と並んで、江戸の桜の名所だったのが向島。明治に入ってからも多くの花見客で賑わい、どんちゃん騒ぎでした。小林清親が『東京名所』の中で描いた花見シーズンの向島には、花見客を見張る警官らしき人物が2人います。

『東京風俗史』によれば、明治33年(1900)4月15日 日曜日の向島の花見では酩酊者205人、喧嘩96件、負傷者6人、迷子14人を出しています。花を見るか、騒ぎを見るかとその騒ぎを楽しむ人もいました。

花見客のマナー悪化で明治末期には取締りが厳しくなり、こういった光景は見られなくなりました。穏やかに花見を楽しむことができるようになった一方で、規制によって失われた東京の花見風俗を惜しむ人も多かったそう。

まもなくお花見シーズン突入。くれぐれもマナーを守って、思い出に残る平成最後のお花見にしましょうね。

 

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