あのグリコのキャラクターは大河ドラマ「いだてん」の主人公・金栗四三がモデル:2ページ目
2ページ目: 1 2
実は挫折していた金栗四三
金栗四三は日本人で初めてオリンピックに出場した人物。1912年のストックホルムオリンピックでマラソンに初参加しました。
しかし、当日は40℃近い過酷な真夏日だったことに加え、初めての海外戦でコンディションの調整に失敗するなど悪条件が重なり、金栗は途中まで好成績をマークしたものの昏倒し、棄権となりました。
華やかにゴールインポーズを決めるグリコマークのモデルとなった金栗ですが、初めてのオリンピックではゴールインできなかったのです。初めてアジアから参加した選手として世界中から注目を浴びていた金栗は、入賞どころかゴールインすらできなかったという大きな挫折を味わいます。
しかしその後、苦い思い出を乗り越えて2度のオリンピックに出場し、日本のマラソン界の未来を切り開く先駆けとなりました。その背景を知ってからもう一度あのグリコマークを見てみると、なんだか感慨深いものがありますね。
ページ: 1 2