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江戸時代の着物資料にもなる!紀州徳川家の歴史書「南紀徳川史」の服制の項目が面白い!

江戸時代の着物資料にもなる!紀州徳川家の歴史書「南紀徳川史」の服制の項目が面白い!

明治21年(1888年)、当時の紀州徳川家の当主であった徳川茂承(とくがわ もちつぐ)の命によって、和歌山藩の堀内信(ほりうちしん)が編纂を努め完成した「南紀徳川史(なんきとくがわし)」

18巻 18冊からなる紀州藩の歴史書で、明治34年(1901年)に完成しました。徳川家康の十男であり紀州徳川家の藩祖でもある徳川頼宣の誕生から明治維新、そして藩主が支配権を朝廷に返還するまでの様々な事柄や軍制、法制が項目ごとにまとめらています。

18巻からなる歴史書の中には当時の服装に関する内容も掲載されており、「服制」という項目で第16巻に収録されているのですが、その第16巻が、東京国立博物館デジタルライブラリーでカラーで紹介されていました。

第16巻の「服制」の項目には紀州藩での儀式、儀礼などで着る服装が事細かに紹介されています。浮世絵などとは違い歴史書なので、服装のデザインに誇張された部分はなく忠実に紹介されているものと思われます。

長着、羽織、袴はもちろんのこと、儀礼で使う小物類なども細かく紹介されているので、漫画やイラストなどで当時の服装などを描く時には参考資料として十分役立つのではないでしょうか。

また、着物の柄に関して紹介されている項目もあるので、デザインも参考になりそうです。

「南紀徳川史」は1930年に一般に刊行されており、現在、インターネット・アーカイブで無料で閲覧する事ができます。モノクロでの公開になりますが、とても貴重な資料なので様々な方面で役に立つのではないでしょうか。

 
 

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