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浅草(あさくさ)と浅草寺(せんそうじ)、同じ漢字なのに訓読みと音読みなのはなぜ?

浅草(あさくさ)と浅草寺(せんそうじ)、同じ漢字なのに訓読みと音読みなのはなぜ?

「浅草神社」には「浅草寺」と一体だった歴史も?

さて、浅草寺と同じ境内には、地名と同じように訓読みをする「浅草神社(あさくさじんじゃ)」があるので、なおさら読み方で混乱してしまいますよね?実は浅草神社は、浅草寺の創建に深い関わりのある神社なのです。

ある時、現在の隅田川で漁をしていた檜前浜成(ひのくまはまなり)・竹成(たけなり)の兄弟の網に、仏像が何度もかかりました。相談を受けた土師真中知(はじのあたいなかとも)は、それを観音菩薩像であると見抜き、後に僧侶となって自宅を寺にしてお祀りしました。

この時のお寺が浅草寺で、その浅草寺の創立に関わった3人を神様として祀った神社が浅草神社というわけです。

更に「浅草寺」と「浅草神社」には、1868(明治元)年の「神仏分離令」が出されるまでは同一法人だった歴史もあります。一体だったからこそ同じ漢字で、でも読み方は「神社」と「お寺」の慣習にならったということですね。

 

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