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繰り返される贅沢禁止の御触れ!江戸時代の倹約令ではどんなことが制限されたの?

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葬儀は簡素にして、目立たぬように

倹約に関する町触には、こんなものまで?というものもあります。「金持ちも葬儀は簡素にして、目立たぬように」というもので、これはさすがに罰則はなく注意のみ。葬儀まで口を出さないでくれ、と思った人も多かったことでしょう。ただし、喪主が簡素であると思ったらそれでよいので、客観的にみて簡素だったかはわかりませんが。

様々な娯楽も質素に

芝居見物のときは、ちょっと贅沢をしたいもの。ところが、芝居に関しても、贅沢するなとお触れが出ています。芝居小屋を簡素に、衣服は木綿、俳優の衣服も美麗なものは禁止、とまぁ次から次へとお触れが出ると、庶民もうんざりしちゃいそうですね。

同じく吉原でも、絹・紬・木綿を着用する、新吉原に建てる家はできるだけ簡素に、新吉原に駕篭や馬で通うものがあれば断る…などのお触れが出ていました。

ちなみに町触は、庶民に「三日法度」と呼ばれていました。庶民は、どうせ今だけのお触れでしょと思っていたんですね。そんなこんなで、幕府が、贅沢するなとお触れを出しても、庶民にはあまり効果がなかったようです。

参考文献:江戸のお触書

 

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